雨キャンプ完全ガイド｜初心者でも快適に過ごせる準備と楽しみ方のコツ

「濡れるのも、汚れるのも、ちょっと手間がかかるのも、ぜんぶ雨キャンプの一部」と考えると、気持ちがぐんと楽になります。雨が降っていることで、空気がしっとり澄んでいたり、木々の色が一段と濃くなって見えたり。自然の中でのひとときは、どんな天気でも特別な思い出になりますよ。天気に心を委ねるくらいの余裕があると、気持ちよく過ごせるはずです。

タープは中央を高く、両端を低くして傾斜をつけることで、雨水がしっかり流れてくれます。風に煽られないようガイロープでしっかり固定するのも忘れずに。ぬかるみでもしっかり効く30～40cmの長めのペグがあると、テントやタープが安定します。設営中もレインウェアでしっかり体を守りましょう。

荷物はなるべく直置きせず、コットやラックの上に置いて、地面の湿気から守りましょう。撤収時には、濡れてしまったテントやタープは、大きなビニール袋や防水バッグにざっくりと収納。帰宅後にしっかり乾かすことが大切です。濡れたまま放置するとカビやニオイの原因になりますので、できれば帰ったその日のうちに干してあげてくださいね。

雨音は「1/fゆらぎ」といわれるリズムを含んでおり、自然とリラックスできる効果があるそうです。コーヒーやハーブティーを淹れて、心静かに過ごす時間も、アウトドアならではの贅沢ですね。本を読んだり、日記を書いたり、自分と向き合うのにもぴったりの時間になります。

ホットサンド、カレー、スープ、鍋料理など、温かいメニューが雨の日には特におすすめ。雨の日は体温も下がりやすいので、あったかごはんで中からしっかり温まりましょう。ガスバーナーやツーバーナーを使えば、調理も簡単で時短になります。

焚き火ができると、キャンプ気分がぐっと上がりますよね。難燃素材（コットン・ポリコットン）のタープを高めに張って、その下で焚き火を楽しむスタイルがおすすめ。ただし、火の粉でタープが傷まないよう、タープとの距離を「横1m・高さ2m以上」あけるのが目安です。湿った薪でも使えるよう、着火剤や細めの薪も多めに持っておくと安心です。

屋根付きのサイトや、水はけの良い場所、砂利のサイトなど、事前に調べておくと安心です。キャンプ場の公式サイトや口コミで、雨対応の評価をチェックするのもおすすめです。

一部のキャンプ場では、濡れたテントの乾燥サービスを提供している場合があります。急な豪雨に対応できる避難スペースやセンターハウスがあると、より安心して過ごせます。予約時に確認してみてください。

雨の日は、キャンセルする方が多いため、人気のキャンプ場でも空いていることが多いです。普段は人が多くて賑やかな場所でも、静かで落ち着いた時間が流れます。小鳥の声や雨の音、木の葉のざわめきに包まれて、心がすーっと落ち着く瞬間が待っています。

「雨の日でもキャンプを楽しめた！」という経験は、きっと大きな自信になります。ちょっとした工夫や対応力が身について、次回のキャンプでも役立つはず。家族や友達と力を合わせた経験が、かけがえのない絆にもなりますよ。